売却のヒント

【ニュース】不動産競売件数 2年連続増加

2026.05.31

先日、NHKより「不動産競売件数が去年1万2000件余りと、2年連続で増加している」という報道がありました。

専門家は物価高や不動産価格の高騰を背景に、住宅を維持できない人が増え始めていると指摘しています。このニュースは一見するとネガティブな動きに思えますが、現在、所有されている不動産の売却を検討している方、あるいは今後の資産整理を考えている方にとっては、現在の市場の歪みや「売却のタイミング」を推し量る上で非常に重要な指標となります。

今回は、このニュースの背景にある市場の現状を客観的に解説します。

ニュースの要点と競売増加の背景

報道によると、ローンの返済が滞るなどして不動産が競売にかけられた件数は、全国で1万2000件を超え、2年連続の増加となりました。この現象が起きている背景には、近年の不動産市場特有の2つの要因があります。

  • 不動産価格の高騰による無理な資金計画 近年の激しい不動産価格の高騰に伴い、購入時に限界に近いタイトな資金計画や、高額な住宅ローンを組まざるを得なかったケースが増えています。

  • 想定以上の物価高による家計の圧迫 購入当時には予測しきれなかった急激な物価上昇が生活費を直撃し、毎月の家計のバランスが崩れ、ローンの返済が滞ってしまうケースが顕在化し始めています。

不動産価格が上がっている一方で、生活実態との乖離(かいり)が生まれ始めているのが現在の市場の側面です。

売却を検討している方が知っておくべきこと

このニュースは、不動産の売却を視野に入れている方にとって、次のような具体的な判断材料を与えてくれます。

1. 相場が高い「今」は、通常の売却(市場売却)において有利な環境

競売が増加している背景にある「不動産価格の高騰」は、これから家を売却しようと考えている方にとっては、「高値での売却が狙いやすい時期」であると言い換えることができます。 市場が活発で相場が高い時期に計画的に売却を進めることは、資産価値を最大限に活かす上で大きなメリットとなります。

2. 「競売」と「自主的な売却」の決定的な違い

万が一、返済の滞りなどが原因で「競売」の手続きが進んでしまうと、不動産は市場価格よりも大幅に安い価格(一般的に市場価格の5〜7割程度)で強制的に売却されてしまいます。

一方で、そうなる前にご自身の意思で市場に出す「通常の売却」であれば、現在の高い相場を反映した適正な価格で取引を行うことができます。少しでもローンへの不安や、今後の生活設計の見直しを考えている場合は、市場が活発なうちに自発的に動くことが最大の防衛策になります。

まとめ

今回の「競売件数2年連続増加」というニュースは、不動産価格の高騰という華やかな市場の裏で、家計の負担が確実に増している現状を浮き彫りにしました。

不動産は、市場の需要があり相場が高い時期にこそ、柔軟な住み替えや資産整理の選択肢を広く持つことができます。「まだ具体的な計画はないけれど、現在の資産価値を知っておきたい」「今後のために相場を確認しておきたい」という場合でも、まずは現在の市場価格を正確に把握しておくことが、リスクを避け、有利な選択をするための第一歩となります。

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